自閉症スペクトラムである息子さんがいらっしゃる家庭の話になります。
ご両親、特にお母さん、お父さんなど、子供さんを初めて授かり、赤ちゃんが誕生します。命の誕生とても素晴らしいことですね。
ただ、健康で不自由のないお子さん、その反面、精神面に発達障害を生まれながらにお持ちのお母さん、お父さんもまた、一つの命を授かるわけてすが
今回、ここでご紹介するのは、発達障害の1つ自閉症スペクトラムを持つ家庭についてです。ご本人は発達障害と分かるまで、産後から4年かかりました。
なぜなら発達障害という個性があることを親御さんが知らなかったからです。
早期に発見するためには、ご両親自身が発達障害の知識を持つことがまず必要になります。
これは、発達障害に限ったことだけではありません。
突然の病気でもそうですね。知っているのと知らないのとでは、その後の対応の仕方がまるで違う結果にもなることもあります。後者の病気のことであれば実体験済みです。
この発達障害についてこれからご案内しますので、何かの参考になれば幸いです。
発達障害の早期発見のメリットとは?
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発達障害をいち早く発見できると、幼稚園や保育園への入園選びがスムーズに進み、その後の小学校選びに役立ちます。
発達障害の子供さんの場合、保育園への入園をお勧めします。
それは、担任の保育士さん以外に専属の保育士さんがつく「加配」と呼ばれる、専属の保育士さんをつけることが出来るからです。それは地域によって違ったりします。
無理であるなら公立の幼稚園がいいでしょうか。
一般的に保育園の方が私立の幼稚園よりは毎月のかかる費用は安くなります。
ただし、朝早く預けたり、延長すると金額が変わってくる場合もあって、公立の幼稚園は安いですが、送迎がないため、なんとかして自分で送らないといけないことになります。
発達を相談する際は、市役所の管轄機関になるので保育園や公立の幼稚園の方が話が通りやすいでしょうか。
私立の場合は、独自の教育方針があるため、なかなか加配自体を付ける事が難しいのが現状です。
また、発達障害のお子さんは勉強系よりも、のびのびと自由に少人数で保育できる環境が適しているので、保育園や公立の幼稚園のほうがいいことが多いですね。
発達障害の早期発見方法とは?
発達障害を早い段階で発見するには、親が子供の個性に気づき、早めに専門機関に相談することが大切です。
他の子と何か違う、なぜだかわが子は育てにくいな?
とにかく手がかかるな?じっとしていられないな?と思ったことってありませんか?
特に、じっとしていられなく、動き回っているなど気づけば、後回しにしないで相談していくことが早期発見の早道になります。
発達障害の早期発見のポイントと課題や早期支援は?
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まず、発達障害を早い段階で発見するポイントをご紹介します。
3歳の入園段階までに気になった点が6つほどありました。このような症状がありましたら発達障害を疑ってみてもいいと思います。
1つ目は、「回るものに興味を閉めす傾向がある」ということです。
産後から1年が経ち、1歳の誕生日に祖父母からもらった赤い手押しで乗る車のおもちゃを買ってもらいました。
乗り物として乗ってもいたのですが、車をさかさまにして車輪をくるくる回していました。
それ以外にも置いてある自転車の車輪を回したり、扇風機なんかもそうですね。回るものに興味を持つのは普通あるとは思いますが、そのあたりも注意して見てみましよう。
2つ目は、「水をとても好む」ということがあります。例えば川べりや池、噴水、公園の水飲み場、側溝を流れる水なんかを時間を忘れていじったり見ていることが多いです。
これも、一般的には子供は水は好きなので、ありがちなのですが、重度になると水の中に入りたがるそうです。
3つ目は、自閉症の子は「電車」がとても好きです。車の場合もあるかもしれません。特に駅のフォームへ行くと1日でも居たがります。新幹線より貨物電車が好きでみたいに。
4つ目は、よく言われる「多動」もあります。多動とは、小さなお子さんの行動の一つで、落ち着きがなく、あちこち動き回る症状なのですが、これは異常の一つの兆候になります。
精神障害の典型的な行動の一つになります。一つのものに集中できない、このような動きが見られるなら、精神障害を疑ってもいいでしょうか。(一般的は子供は動き回るのが好きなものですが)
その場合、多くは集中力の低下で持続困難性や衝動性を伴って、学習障害をきたします。
この段階では、子供さんは多動ではないか?と思って相談に行くのがいいでしょうか。
小児科の先生が言われるには、多動は四六時中動き回っているそうです。
自分の好きな電車をいじるときなどは時間を忘れるようにずっといじっているので、好きなことをする時にはじっとして、興味がないことをする時に多動の症状が出るそうです。
5つ目は、これも多動に関係しますが、じっとしていられないということです。
公園から出てしまう、スーパーで走り回る、病院を嫌がって逃げる、外食時にどっかへ行ってしまう、じっと座っていられない、映画などじっと見れない、遊園地などで並べないなど多岐にわたります。この段階で精神障害が典型的に表に出るのではっきりしてくると思います。
この多動の子供さんの動きは、お母さんが一番最初にあれ?と思う点だと思います。
お母さんが一番困り果てていました。この症状である場合は、多動や自閉症スペクトラムなどを疑うのに一番分かりやすい症状になります。
6つ目は、「人見知りがない」ということもあります。親子で砂場で遊んでいるとその親子の間に平然と割り込んだり、知らないおばあさんに話しかけたり、人前に出ても平気なところがあります。
なぜかというと、自分という存在の認識はあっても、他人の存在を認識できない特性があるからです。
そこにつながるのが話しかけても聞こえないようなふりをすることが多いです。
これが自分の殻に閉じこもるように見えるので昔は自閉症と言ったそうです。
ただ本人は他人とかかわることを望んでいることが多いので一概には言えないと思われます。子供の特性の一つでもあるからですね。
これらの症状がいくらあってもお母さん自身が自分の子供が発達障害ではないかと疑わなければ気づかないことになります。
回りもそんなに心配しなくてもいいんじゃないかと言う方が多いからですね。
発達障害の場合、その症状や相談先は?
上記のような子供さんの症状が見られたなら、検診する場所である保健センターで気づくのが一番いいと思います。
グレーゾーン(発達障害のいくつかの特徴はもちつつも、完全な発達障害とは言えずに、どちらともつかない白黒の境目などに位置するため、灰色としてグレーゾーンと言われます。)の子は、検診の検査もパスしてしまいます。
そのあたりに位置していれば、はっきり白黒つかず現れないので、早期発見は親次第にかかっているので、発見、気づきはかなり気にしていない限り難しいと思います。
ましてや、初めてのお子さんの場合は特に。
そうした場合、出来れば保健センターに小児科の発達外来のお医者さんや心理療法士などの専門の先生や、訓練を受けた保育士さんがいるとベストです。
なぜなら、その親御さんも相談に行ったときにすぐに小児科の先生が診断を出したからです。
発達障害に気づくポイントは、お母さん自身が気づくことだと言いましたが、検診時の教育の一環で検診のお話のときに発達障害についての話をしてくれたりすると、お母さんの知識として頭の片隅に残り、子供さんの変化を感じ取ることも可能だからです。
子供さんの多動で苦労されていたため、発達障害という知識がその時にあれば、きっと相談されていたと思います。検診時の応答、検査だけでは短すぎて発見するには困難ですね。
また、1つ注意があって、発達障害の症状は年齢とともに変化します。
これらの症状は3歳ぐらいまでだと思います。その親御さんの子供さんは、4歳から急激に別の特性が出始めました。
自閉症スペクトラムとは言っても、合併症で、「てんかん」、「知的障害」など様々な障害や先天性の身体の病気等が絡んでくる場合もあり、ほんとうに1人1人違うのでとても判断が難しいし、年齢とともに変化するのでその度対応が求められます。
まとめ
結論から言いますと、発達障害を1歳2歳の段階で早期発見するためには、お母さん自身が気づくことが大事になります。毎日の子供さんの成長過程の中でいかに気づいてあげるかでしょうか。
ただ、グレーゾーンのお子さんの場合は、無理だと思います。保育士の方も言っていましたが、4歳で早い方だと言われました。集団生活(幼稚園や保育園)の中で、行動の中に変化が見えてくるので、その時に初めて気付くそうです。
検診時の検査にもっと工夫が必要になるでしょうか。
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