お盆で使う熨斗紙(のしがみ)と、掛紙(かけがみ)の違いは?どんな時に使う? 

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お盆になれば自宅を初め、親戚や訪問先でお盆のお供え物の準備をされると思いますが、そのお供え物に巻くのは、「熨斗紙(のしがみ)と「掛紙(かけがみ)どちらでしょうか?

言葉としては、同じように使われている場合も見られますが、両方とも贈り物の上に巻く紙のことになります。

では、(熨斗)のしと(掛け紙・掛紙)かけがみ、それぞれの違いをご存知でしょうか?

今回は、熨斗紙と掛紙の違いや、それぞれどういった時に使うのかを見ていきましょう。

目次

熨斗紙と「掛紙(掛け紙)とはどう違う?慶事や弔事ではどっちを使う?

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熨斗紙とは、水引(みずひき)という飾り紐(かざりひも)と熨斗(のし)という紙飾りが印刷されている紙のことを指しします。

今や、熨斗も水引も印刷されて普通に見られますが、水引は、その結び目の形や色で、慶事か忌事かを表すことができます。
また、熨斗と呼ばれる紙飾りは「のしあわび」という長寿のお祝いとして使われていた保存食に由来します。

熨斗(のし)慶事における進物や贈答品に添える飾り、元々は長寿を表す鮑(あわび)が使われていたことから、お見舞いに熨斗を使われることもあります。

現在では黄色い紙を長六角形の色紙で包んだ形状をしているものが多く使われる。祝儀袋等の表面に印刷された、簡略化されたものもある。しばしば水引と併用される。

「熨斗(のし)」は「熨(熱でしわをのばす)」+「斗(ひしゃく)」。昔のアイロンである火熨斗(ひのし)を指します。
現代中国語でも、熨斗はアイロンを意味することと、ウィキペディアで記載されています。

 

アワビの身は長く伸び、永く延ばせるから縁起物である長寿・発展・末永く幸せを意味するようになりました。

長期保存が出来る、縁起物の干しアワビは、鎌倉時代に財力に優れた武士は贈りものとして干し鮑(ほしあわび)をまるごと贈れたのですが、財力のない武士は、高価な干し鮑をまるまるおいそれとは贈れません。

 

そこで、縁起物でもあるアワビを伸ばし柔らかくして熨斗鮑(のしアワビ=薄く伸ばしたアワビ)として酒樽とともに贈ったことから、熨斗鮑を縁起物として贈答品にのしあわびを加えて(印刷されたものも含めて)お祝いで贈っているのが現在なのです。

つまり、熨斗鮑はアワビを平たく薄く剥がして伸ばしたものなのです。
この熨斗紙は、慶事の贈り物に使われ、掛け紙そのものは、熨斗がついていない掛紙でもあります。

 

掛け紙そのものは本来、贈りものなどに掛ける紙のことなので、その掛け紙に熨斗、水引を加えて、お祝いの贈答品に包む紙である掛け紙として言葉として使われる場合もあります。掛ける紙という意味で。

本来、一般的に掛け紙と言った場合は、おめでたい熨斗がついていないため、弔事に使います。のし紙ではないからですね。

 

それではお盆ではどちらを使うのが正しいでしょうか?
お盆はご先祖さまに感謝の意を伝えお祝いとかおめでたい行事とは言えないため、お盆のお供え物には掛け紙(掛紙)を使います。

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それでは、お盆のお供え物の掛紙は、どのように使ったらよいのでしょうか?

お盆のお供え物には、一般的に「結び切り」と呼ばれる水引が印刷されている掛紙が一般的に使われています。

この「結び切り」というものは、「一度きり」という意味を表し、できることならば繰り返したくない忌事には、よく使われる結び目になります。

 

また、色は黄白・黒白など地域によって変わりますが、お供え物を持っていく時は掛け紙は「外のし」にします。
お盆にはいろいろな方からのお供え物があって、たくさんの名無しのお供え物があったら混乱してしまいますよね?

のし紙を外にすることで、誰からの贈り物かを一目見てわかるようになるわけです。

 

反対に、「内のし」は贈り物を郵送にするときなど、掛紙や熨斗紙が汚れないようにしたいときに使います。
また、内祝いなどお祝いを控えめにしたい時も、内のしにします。

弔事や慶事で使う熨斗紙と掛紙(掛け紙)の表書きや正しい書き方は?

この熨斗紙や掛紙には何のためのお供えものなのか、贈りものなのか「表書き」が必要です。

表書きは、だれが贈り物をどんな目的で贈られたのかを表すものです。
通常、水引を挟んで、上の段に表書きの目的、下の段に贈った人の名前を書きます。

 

その際、毛筆で書くのが正しく、慶事では黒や地域によっては朱色、忌事では薄墨色を使います。
表書きは、一般的な御祝ならば「御祝」、忌事のときは「御霊前」「御香典」など表記します。

 

忌事の表書きは宗派によって違いがあります。ですので、事前にどの宗派の方に送るか確認できる場合は調べておくことも大切ですね。

まとめ

のし(熨斗)は、お祝いごとの贈り物の時に添える紙飾りのことです。熨斗がついている熨斗紙は、慶事の時に使います。
反対に、熨斗のない掛紙(掛け紙)は、忌事の時に使います。ですので、お盆には掛紙を使うことになります。

また、慶事や弔事では、それぞれ水引の色、形、表書きに使う筆の色などが変わってきます。
表書きにも地域、宗派によっての違いもあります。

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