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令和(れいわ)の新元号、出典は奈良時代の日本最古の歌集「 万葉集」から引用されました。
新元号「令和」(れいわ)は、2019年5月1日より施行され、天皇の退位に伴っての改元は憲政史上初めてになります。
安倍首相の会見では、この「令和には人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められています。
出典の万葉集は1200年余り前に編さんされた日本最古の歌集『万葉集』ですが、安倍首相の会見の中から、新元号につけられた思いや願いが伝わってきます。
『令和』の新元号になった背景などを見ていきましょう。
目次
新元号 『令和』の出典や意味、作者、名づけられた背景とは?
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初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、氣淑(きよ)く風和(かぜやわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こ)を薫(かお)らす。
出典:万葉集
大伴家持の父、大伴旅人(おおとものたびと)が太宰府で開いた宴会で詠まれた、梅花の歌32首の序文で万葉集の巻五にある「初春令月・・風和ぎ」は旅人自身の作とされています。
春は正月のことを指していて、令月はいい月、気持ちよく風も穏やか、鏡の前でお化粧するおしろいは、匂い袋の高貴な香りがするとして、寒い季節から暖かい春の季節の変わり目に和やかな雰囲気を醸し出しています。
万葉集は天皇や皇族、貴族だけでなく防人(さきもり)や農民など幅広い階層の人々が読んだ歌が収められて、日本の豊かな国民文化や長い伝統を象徴する国書になります。
安倍首相が言う、悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく思いがあって、厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいと願いを込めて令和に決定されました。
そして、文化を育み自然の美しさを愛でることができる平和な日々に心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ち溢れた新しい時代を共に切り開いていく決意があります。
200年ぶりとなる歴史的な皇位の継承で、皇太子殿下がご即位される5月1日以降に、この新しい元号が用いられます。
元号とは皇室の長い伝統と国家の安泰と国民の幸福への深い願いと、1400年近くにわたる日本の歴史を紡いできた中で、日本人の心情に溶け込み、日本国民の精神的な一体感を支えるものになっています。
新元号『令和』への思いは、一人ひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたいとする思いが込められています。
令和の漢字2文字が使用されたのは、それぞれの漢字としては『令』は、初めて、『和』は昭和以来、「昭和の和」を含めて20回目の使用になります。
昭和の歴史を含め、これから新たな時代にも大切な平和な日本を願う思いが込められているのですね。
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